![]() |
| 北原白秋 (1885-1942) |
『からたちの花』 1924年
からたちの花が咲いたよ。 白い白い花が咲いたよ。…
からたちのそばで泣いたよ。 みんなみんなやさしかったよ。
『紀元二千六百年頒』 1941年
ああわが民族の清明心。正大、忠烈、武勇、風雅、廉潔の諸徳。精神は一貫する。
伝統は山河と交響し、臣節は国土に根生ふ。大儀の国日本、日本に栄光あれ。…
大政翼賛の大行進を始め。行けよ皇国の盛大へ向かって、世界の新秩序へ向かって、
人類の 福祉に万邦の融和に向かって…。
どちらも、北原白秋の作品です。
抒情詩人と戦争翼賛詩人の両面をもつ白秋。 しかし、白秋だけでなく、当時の日本国民のなかに「抒情」と「翼賛」は自然に同居していたのではないか。中野敏男さんは近著「詩歌と戦争」(NHKブックス)のなかで、戦争に向かって進んだ民衆の同時代的経験と「責任」を問いかけます。



























