2011年8月30日火曜日

乱読のすすめ4―雨のふる日はやさしくなれる




  雨の日がつづくと、思いだす詩集があります。
 「雨のふる日はやさしくなれる」です。

「妹へ」
俺の 俺だけの たった ひとりの 妹よ 
俺よりも 幸せになれよな 俺のように 悪くなるなよな
いつも いつも 心の中にあることはお前のこと
いつか きっとお前の元に戻るから 一生懸命生きて 一緒に暮らすから
待っていてほしい これが俺の気持ち

2011年8月24日水曜日

乱読のすすめ3-「和解のために」朴裕河




この間、尖閣諸島や竹島など、領土問題をめぐり、他国との衝突がひんぱんに起きています。

  韓国が領有権を主張している竹島(韓国名・独島)は、歴史的事実から日本の領土だとおもいますが、大事なことは、韓国側と共同でオープンな歴史研究などをすすめ、あくまで話し合いによって解決していくことだとかんがえます。

   ところが、そういう冷静で率直な対応が、いまだにできないのはなぜか。

   5年前に出版され、賛否両論を巻きおこした、朴裕河(パク・ユハ)さんの「和解のために」の分析と提案を、あらためてふりかえるべきではないかとおもいます。

2011年8月20日土曜日

絵本のすすめ4-悲しい本




  先週、息子の友人がバイクの事故で亡くなりました。息子と同じ27歳でした。

   結婚を約束した彼女と二人でバイクで買い物にいく途中、無理な追い越しをしてきた乗用車にぶつけられました。
   彼は、彼女を守るために、ブレーキをかけませんでした。急ブレーキをかけると、後ろに乗っている彼女が前に飛ばされてしまうからです。彼女は病院で一命をとりとめましたが、彼は即死でした。

   マイケル・ローゼンの絵本に「悲しい本」があります。

2011年8月15日月曜日

乱読のすすめ2-ひろさちや「世逃げのすすめ」




   どんな事態に追いこまれても、絶対に死ぬことはない、高利をむさぼるサラ金の取り立てなんか開き直って追いかえせばいい、ヤミ金なんか警察に逮捕させればいい―数年前の貸金業法改正のとき、借金をかかえこみ今にもポキッと折れてしまいそうな債務者の方々とお会いしたとき、そういって激励したものでした。
とにかく、みずから死を選ぶような理由など、この世にはないのだと。