先週、息子の友人がバイクの事故で亡くなりました。息子と同じ27歳でした。
結婚を約束した彼女と二人でバイクで買い物にいく途中、無理な追い越しをしてきた乗用車にぶつけられました。
彼は、彼女を守るために、ブレーキをかけませんでした。急ブレーキをかけると、後ろに乗っている彼女が前に飛ばされてしまうからです。彼女は病院で一命をとりとめましたが、彼は即死でした。
マイケル・ローゼンの絵本に「悲しい本」があります。
愛する息子をうしなった父親のどうしようもない悲しみを、ただ悲しみだけを描いた本です。
息子がうまれたときは、うれしかった。小っちゃいときは、可愛くて可愛くて、このまま大きくならないでほしいとおもいました。
大きくなるにつれ、ああしろこうしろと、少々口うるさい父親になっていった気がします。
この本をよんでからは、ただ生きていてくれるだけでいいとおもえるようになりました。