2012年6月12日火曜日

絵本のすすめ42-ドオン!












    山下洋輔・文、長新太・絵の「ドオン!」(福音館書店)は、人間はけんかするより共鳴したほうが楽しいぞ、という明るいおはなし。

   オニの子ドンも、にんげんの子こうちゃんも、たいへんないたずらもの。
   あまりのひどさに、ふたりともおとうさんに「でていけ!」と、家をおいだされます…。











  こうちゃんのうえに、ドンが落ちてきたので、こうちゃんはびっくりして、「おまえなんだよ」と。
   そしてドン!とたいこをたたきました。
   ドンは、「オニの子だよ」とこたえ、「おまえはなんだよ」と、たいこをドン!ドン!
   「にんげんの子だ」と、こうちゃんもドンドコ、ドンドン、ドン!…
   ドンもまけじと、ドンドコ、ドンドン、ドン! ドンドコ、ドンドン、ドン!…

   「こうちゃんになにをするの」と、こうちゃんのおとうさんとおかあさんがでてきて、たいこをドンドコ、ドンドン、ドン!  ドンドコ、ドンドン、ドン!…
   「ドンちゃんになにをするの」と、ドンちゃんのおとうさんとおかあさんがでてきて、たいこをドンドコ、ドンドン、ドン!  ドンドコ、ドンドン、ドン!…
   「まけるな、こうちゃん」「がんばれドンちゃん」…せかいじゅうから、にんげんや動物やオニが、ふたりのおうえんにやってきて、たいこをドンドコ、ドンドン、ドン!  ドンドコ、ドンドン、ドン!…









   とつぜん、みんなのたいこのおとが、『ドオン!』と、あいました。
   みんなハハハ、ホホホ…と大笑い。
   ああ、おもしろかった。「またやろうね」
   そして、「さよなら」「さよなら」と、みんなかえっていきました。