2012年5月29日火曜日

絵本のすすめ41-ウェズレーの国

ポール・フライシュマン あすなろ書房











   「あの子ったら、かわいそう。いつもひとりだけ、はみだしてるわ」
   おかあさんが、そういった。
   「たしかに、あの子はういてるな」
   おとうさんは、そういった。…

   ともだちからは仲間はずれにされ、両親にも理解してもらえない少年ウェズレ―が、夏休みの自由研究でつくりだしたのが、自分だけの「文明」でした。
   あたらしい作物をつくり、あたらしい自分だけの服をつくり、遊びも言葉も発明する…やがて近所のこどもたちも面白がって、「ウェズレ―の国」の「国民」に…。









   九月になって学校がはじまったとき、ウェズレ―は、もうひとりぼっちではありませんでした。











   …ちょっと変わった子ども、ういている子どもほど、大きなことをやるかもしれません、だから自由にさせてあげましょう。