日名子暁 主婦の友新書 |
「150日間で3倍になる」投資説明会。
KKC(経済革命倶楽部)、山本会長、登場。
「わたしは、この地球と人類の危機を救うため大聖人としての使命を果たせと、神から啓示を受けたのです。集めたお金を使ってさまざまな投資をしています。大分県の大理石の山。インドネシアの石油…わたしがお金をかきあつめてドロンする詐欺師に見えますか? 解約したいときは、キャンセルのキャンの一言で、すぐお金をお返しします。わたしのことを、サギでなく、ツルと呼んでほしい!」
「わたしは、この地球と人類の危機を救うため大聖人としての使命を果たせと、神から啓示を受けたのです。集めたお金を使ってさまざまな投資をしています。大分県の大理石の山。インドネシアの石油…わたしがお金をかきあつめてドロンする詐欺師に見えますか? 解約したいときは、キャンセルのキャンの一言で、すぐお金をお返しします。わたしのことを、サギでなく、ツルと呼んでほしい!」
(参加者から笑いと拍手)
そこに、きんきらきんの服をきた会長の妻が登場。
「みなさん、この人の顔をよく見てください。この顔が人を騙すように見えますか? むしろ騙される顔でしょう」
国会で消費者問題にとりくみ、さまざまな悪徳商法の手口をみてきましたが、詐欺師に共通しているのは、黒を白、猫を虎、ねずみをゾウ、海を山だと、いささかのためらいもなく、自信たっぷりに言い切ること。
聞いた方は、まさかとは思いつつ、あまりの「自信たっぷりさ」に、ついつい惑わされ、最後は信じてしまう。
こういう手法は、ときどき政治家や首長も使うので要注意。
「詐欺師たちの殺し文句」(日名子暁・主婦の友社)を読んでそうおもいました。