2011年12月24日土曜日

絵本のすすめ25-「サンタおじさんのいねむり」

ルイーズ=ファチオ作 偕成社










   いまから23年前、息子へのクリスマスプレゼントとおもって買った絵本です。

   ところが、5歳の息子は、よろこぶどころか、「絵本なんかより、ガンダムのおもちゃがよかった」と、あらわな怒りをしめしました。
   こちらにも、父親の面子(メンツ)というものがあります。おもちゃは正月に買うかわりに、絵本の読みきかせに応じるよう求めました。

   心温まる、いいおはなし。読ませてしまえばこっちのもんだと思いきや、読後の息子の冷たいひとことが、いまも悪夢のようによみがえります。  「それだけ?…へんなサンタクロースだね」

   たしかに、へんなサンタクロースのおはなし。
   こどもたちにクリスマスプレゼントを届けにいく途中、森で居眠りをしてしまったサンタさん。


   森のどうぶつたちが、サンタさんをおこすのはかわいそうとおもい、かわりに町へいって、こどもたちにプレゼントをとどけてあげます。



   たしかに、それだけといわれてみれば、それだけのはなしだな、とおもいます。