師走の、霞が関と市ヶ谷のあいだの某所。
「2011年をふりかえって」と題し、こういう秘密会談がおこなわれた( かもしれない )。
外務省高官、忠米太郎氏(仮名)
「海兵隊の献身的な支援活動は、被災地の方々からたいへん、喜ばれました」
米軍「オ・トモダチ作戦」司令官、フレンドシップ氏(仮名)
「兵士タチハ、今マデ、殴リコミ専門デ、良イコト、シタコト、ナッシング」
忠米太郎氏
「それはよかった。いっときでも、人間らしくなれたのですね。先日の世論調査では、アメリカに親しみを感じると答えた人が、過去最高の82%に増えました」
フレンドシップ氏
「アトノ18%ハ、何者デスカ?」
忠米太郎氏
「ところで、米軍は防衛省に支援費用を何十万ドルも請求すると新聞が報道していますが、ほんとうですか。日本では、友だちを助けて、あとでお金を請求するという風習はないのですが」
フレンドシップ氏
「タダホド、コワイモノハ、アーリマセン。アメリカノ、コトワザ、友ハ金ナリ、トイイマス」
忠米太郎氏
「米軍への好感度が増して、2000億円ちかい思いやり予算が延長できれば十分ではないでしょうか。日本ではこういうのを『エビで鯛を釣る』といいます」
フレンドシップ氏
「ソレハ勿体ナイ。エビハ、海老フライニ、鯛ハ、オ刺身ニ、スベキデス」
忠米太郎氏
「私も18%のほうへ行きたくなりました」
フレンドシップ氏
「セッカク、米軍人気ガ上ッタノニ、『フ―リッシュ(foolish)・田中』ノオカゲデ、沖縄ノ新基地建設ガ、マタ難シクナッタ。ド―スルノデスカ?」
忠米太郎氏
「かれは、ほんとうは防衛省でなく、海兵隊に入りたかったのです。だから海兵隊気取りで、海兵隊ことばを口走ってしまった。よかったら、連れて帰って、入隊させてやってください」
フレンドシップ氏
「オーマイ・ゴッド!オーマイ・スパゲティ。 請求書ノ 0ヲ、モウ1ツ、増ヤサナケレバ」