大王製紙、井川意高前会長 |
東京・麻布の高級クラブで、シャンパングラスの下に1万円札を10枚を重ね、ホステスさんがシャンパンを一気に飲み干すと、その10万円をあげるなどのバカさわぎをしていた、大王製紙の井川意高(もとたか)前会長。
派手な遊びが高じて、国内の違法カジノに手をだし、ギャンブル依存症に。
さらなる刺激を求めて、マカオやシンガポールのカジノにまでくりだし、とうとう連結子会社やファミリー企業からの借入金100億円以上をギャンブルにつぎ込んで、特別背任罪の容疑で逮捕されました。
この事件は、カジノの怖さを世間に広め、国会のカジノ推進派にとっては逆風。当分、おとなしくしているのかとおもったら、なんと「カジノ議連」のある幹部が、「ピンチをチャンスに変えればいい。今回の事件で、はからずも、カジノが莫大な利益を生みだすことが国民にもわかったはず、昨年のマカオのカジノ総収入は約2兆円。カジノが日本で実現すれば、地域振興や被災地復興にまちがいなく役に立つ」 と言い放ったとのこと。
これはもう病気。 カジノを始めるまえから、「カジノ依存症」にかかっているとおもいました。
そこで、おとといの参院予算委員会質問で、「カジノ議連」を正面から批判し、カジノ解禁の立法化を断念し、「議連」の解散を求めました(詳細は、ホームページの議事録を参照)。
もっとも、彼らがかかっている「カジノ依存症」とは、パチンコ業界やゼネコンなど、カジノ推進勢力からの「献金依存症」のこと。
国会議員が、特定の業界からお金をもらい、その業界のために質問するだけで受託収賄の疑いがかけられるのに、特定の業界からお金をもらって、その業界のための議員立法を通すなど、より受託収賄の疑いが濃厚。そんなこともわからないで、本気で「カジノ解禁」の立法化をすすめようというのか。
質問のあと、民主党以外のある党の議員が寄ってきて、「 これはやばい、うちは乗らないように(「議連」参加メンバーに)伝えておく 」といいました。
たとえ、「超党派」という隠れ蓑(みの)がなくなっても、民主党単独でこんな恥ずかしい法案を出す勇気があるのでしょうか。