2011年11月9日水曜日

乱読のすすめ19-若宮健「カジノ解禁が日本を亡ぼす」





祥伝社新書、新刊











  きのうは宮城県の県会議員選挙の応援に。争点は宮城の復興と県民のくらしの再建です。

   ところが、こともあろうに、ギャンブルで被災地を復興させようという「仙台カジノ構想」が浮上しています。そこには、おろかな政治家たちの姿と、うしろで操るパチンコ業界の影が…。

   帰りの「新幹線読書」は、ジャーナリスト若宮健さんの新著「カジノ解禁が日本を亡ぼす」。

  「国際観光産業振興議員連盟」…もっともらしい看板をかかげていますが、本名は「カジノ推進議員連盟」。民主、自民、公明、みんなの国会議員が参加し、日本でカジノを解禁する法律の制定をめざしてきました。

   この「カジノ議連」が、東日本大震災のどさくさまぎれに、被災地復興のためと称して、念願のカジノ施行にむけ策動をはじめています。

   若宮さんの、もしカジノがつくられたら、実際にその運営をになうのは、パチンコ業界ではないか、また、「闇社会」も乗り出してくるだろう、という指摘は鋭い。

   となりの韓国をふくめ他国のカジノが、国民にどんな悲惨な状況をもたらしているか。政治家はこの本を読んでから、ほんとうに日本でカジノを解禁していいのか、かんがえるべきでしょう。
  それとも、カジノがもたらす害悪を百も承知で、関連業界からお金をもらって動いているのでしょうか。

   大阪の橋下知事も「小さい頃からギャンブルを教え、全国民を勝負師にしたほうがいい。カジノ法案を通してほしい」と、妄言をはく始末。

  これから、カジノ・ギャンブル問題は、国政の大きな問題になってきそうです。