明日は、参院の消費者問題特別委員会で、マルチ商法で有名になった山岡賢次消費者担当大臣に質問します。
パチンコ業界とも関係の深い人で、よりによって、なぜこういう人が消費者問題担当の大臣に任命されたのでしょう。顔を思い浮かべるだけで、胸やけがしそうです。
清涼剤がわりに、きれいな女優さんのことを、かんがえるようにしました。
田中麗奈さんは、いい作品にでると、ずば抜けた演技力を発揮する女優さんです。
「がんばっていきまっしょい」 (1998年・磯村一路監督)
70年代の愛媛県松山で、ボート部の活動に青春をかけた女子高校生たちの物語。きらきらと輝く瀬戸内海。ふつうの少女たちが、さまざまな障害をのりこえ、ゴールに向かってすすむ姿を、静やかに描いた作品です。
田中麗奈さんは、気は強いが、どこかもろいところのある女子高生役を自然に演じきり、キネマ旬報日本映画新人女優賞を受賞しました。
「 はつ恋」 (2000年・篠原哲雄監督)
17歳の高校生・さとか(田中麗奈)の春休みは、母しずえ(原田美枝子)の突然の入院で始まります。さとかは、母の大切にしていた古いオルゴールの中から、25年前、投かんされなかった母のラブレターを見つけます。
「私たちはこのまま終わりになってしまうのでしょうか?あの『願い桜』の下でもう一度会ってください。桜が咲いたらもう一度」―そこには、母のせつない想いがつづられていました。
病床の母のために、かつての恋人・藤木(真田正之)を探しだし、母に会わせようと奮闘するさとか。しかし、やっと見つけた藤木も子どもを失い傷ついた人生を背負っていました…。
長野県伊那にある『願い桜』は、満開。
夜桜のもとで、母しずえが、さとかにいいます。
「 あの手紙を出したほうがよかったのか、今となってはわからない。あのときの桜はもうどこにも咲いていないの。でもね。わたしはこの人生が理想と違ったものだなんて思わない。お父さんと結婚しなかったら、あなたのような最高の娘とは出会えなかったんだもの」
かけつけた父(平田満)と三人で記念撮影。それが母しずえとの最後の写真になりました。
「山桜」 (2008年・篠原哲雄監督)
藤沢周平の短編を映画化。主人公・野江(田中麗奈)は、二度目の結婚にも失敗します。野江のことをずっと想ってくれていた手塚弥一郎(東山紀之)。 しかし弥一郎は、腐敗をただすため藩の重臣・諏訪(村井国夫)を城内で切り捨てます…。
田中麗奈さんは、藤沢作品の定番、芯のつよさを秘めたおとなの女性をみごとに演じ、あらたな一面を見せてくれました。「がんばっていきまっしょい」から10年目、28歳のときの作品です。