2012年1月9日月曜日

じじ放談2- 応能負担は、一石二鳥やで




   ご隠居・甲太郎
   「おつとっと、乙さん、野田のドジョウが、消費税を10%に上げるそうやで」
   ご隠居・乙松
   「モノの値段が5%も上がったら、ワシら年金ぐらしはどうしたらええねん」
   甲太郎
   「しかも、消費税上げるんは、高齢者の社会保障に金がかかるからやと宣伝しとるで」
   乙松
   「長生きは罪なんか。戦後ずっと頑張ってきた年寄りにむごい仕打ちやな」
 
    甲太郎
    「だいたい少子高齢化とかいいよるけどな、ワシなんか日本国にごっつう貢献したで。子ども8人もつくって、孫20人や。これからその孫が2、3人ずつ子どもつくって、その子どもがまた2、3人ずつ子どもつくって、それをくり返していったら、ワシとばあさんが元で何千人も人口ふやしたことになるで」
   乙松
   「まるでネズミやな。たしかにあんたは若いころから肉食系やった」
   甲太郎
   「乙さんかて、3人も嫁はんもろうて、3人とも逃げられたやないか。なかなかできることやあらへん」
   乙松
  「ワシは雑食系やろか?」

乙松 翁








   甲太郎
   「ところで、消費税の一番あかんのは、税金とられる痛みを感じにくいとこやと思うねん」
   乙松
   「たしかに消費税は、知らぬまに取られて、税痛感ちゅうのが少ないわな」
   甲太郎
   「そやろ。国民が自分はいくら税金払ったという痛みがあってこそ、民主主義がなりたつと思うねん」
   乙松
   「租税民主主義ちゅうやつやな。ダイモンというどっかの議員がいうとったわ。そやけど、ワシは痛いのはいやや。とくに注射が痛いねん。この前、カゼひいて病院にいったら、コイケさんという親切な医者が栄養つけたると無理やり注射うちよるねん。痛うて涙がちょちょぎれたわ。今度病院いったら、注射するまえに、麻酔の注射うってもらお」

甲太郎 翁







   甲太郎
   「しかし、財源の話になると、なんでみんな消費税のことしかいわへんのや。ワシはやっぱり税金は応能負担が大事やとおもうねん。負担能力のある大企業とかお金持ちからもっとたくさんとるべきや」
   乙松
   「応能負担なんていうたら、大企業やお金持ちがなんて反論しよるか、知ってるか?」
   甲太郎
   「さあ、知らん」
   乙松
   「オーノ-」
   甲太郎
   「乙さん、きょうは冴えてるなー。とうとう、おじじギャクかいな。そやけど応能負担なら、いま問題になっとる貧富の格差の是正にもつながるし、財源も出てくる、一石二鳥やないか」
   乙松
   「赤旗を読むようになって、かしこうなったなー甲さん、もうコウサンや」
   甲太郎
   「さむ~っ」