ある日、リビーは、うまれてはじめてママにウソをついてしまいますが、それがばれて、おしおきをされます。
「これからは、ほんとうのことだけをいおう」リビーはちかいました。ところが、なんでもほんとうのことをいうと困った事態に…
「ウイリーは、宿題やってません!」
「ルーシーの靴下には穴があいてます!」
…ほんとうのことをいえばいうほど、リビーは、みんなの嫌われものになってしまいました。
ほんとうのこというのはいいこと? わるいこと?
ママはいいます
「おもいやりをもって ほんとうのことをいうのは、ただしいことなのよ」
………?
日本なら、ウソも方便、云わぬが花と、こどもに教えてしまいそうなところですが、そこはアメリカ、文化のちがいか。外国絵本の面白さはこういうところにもあります。
パトリシア・C・マキサックは、コルデコット賞受賞作家。
アメリカの町の臭いまでしてきそうな絵は、ジゼル・ポタ―です。