2012年2月18日土曜日

絵本のすすめ34-「ほんとうのことを いってもいいの?」












   ある日、リビーは、うまれてはじめてママにウソをついてしまいますが、それがばれて、おしおきをされます。
   「これからは、ほんとうのことだけをいおう」リビーはちかいました。ところが、なんでもほんとうのことをいうと困った事態に…



 

「ウイリーは、宿題やってません!」
「ルーシーの靴下には穴があいてます!」
…ほんとうのことをいえばいうほど、リビーは、みんなの嫌われものになってしまいました。



   ほんとうのこというのはいいこと? わるいこと?

    ママはいいます
   「おもいやりをもって ほんとうのことをいうのは、ただしいことなのよ」



………?

   日本なら、ウソも方便、云わぬが花と、こどもに教えてしまいそうなところですが、そこはアメリカ、文化のちがいか。外国絵本の面白さはこういうところにもあります。
   パトリシア・C・マキサックは、コルデコット賞受賞作家。
アメリカの町の臭いまでしてきそうな絵は、ジゼル・ポタ―です。