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作・絵 みやにしたつや 学研 |
おとうさんは ウルトラマン。おとうさんは いつも いう 「おとこは すぐに ないたら だめだ!」(…でも、おとうさん自身、なきたくなることもある)
おとうさんは しつけにきびしい(…でも、自分はあとかたづけが、にがて)
とにかく、こどもが可愛くて可愛くてしかたがないウルトラマンおとうさんのおはなし。この絵本に胸がキュンとなるのは、お父さんたちだけでしょうか。

(本文より)
ぼくが小さかったころ 人は、目に見えるものにとらわれ始め、それを追いかけるようになっていた。 お金や物や地位や学歴…。人は、無くなっていくものを、朽ちるものを必死で求めた。

しかし、ウルトラマンはちがった。ウルトラマンは目に見えないけれど確かなものをいつも追いかけていた。勇気と希望を、やさしさや思いやりを、そして愛を…。

ウルトラマンは決して色あせない、朽ちることのないものをぼくに見せてくれた。そしていま、ぼくはお父さんになった。