2012年4月16日月曜日

じじ放談7ーミサイルごっこはやめてんか








   乙松
   「甲さん、 なんか眠そうやな。北朝鮮のミサイルが不安で寝られへんかったんか?」
   甲太郎
   「ちゃうねん。うちのばあさんや。夜中にガオー、ガオー、怪獣に変身しよるねん」
   乙松
   「そら、かわいそうに。うちの福笑いちゃんの寝息はオルゴールみたいに可愛いで」

春色に衣替えした福笑いちゃん








   甲太郎
   「ところで、北朝鮮はミサイル発射失敗で大恥かいたな。金正恩(キム・ジョンウン)の跡目相続のお祝いが台無しや」
   乙松
   「それだけやないで。ミサイルを太平洋をこえてアメリカまで飛ばせるぞと示して、外交カードにするつもりが、近くの黄海(こうかい)に、テポチョンと落下してしもた」
   甲太郎
   「さぞかし、こうかい、しとるやろな」

甲太郎 翁
 






   甲太郎
   「しかし、テレビで北朝鮮の軍事パレードの映像見てると、こわなるな。日本に攻めてくる可能性はあるんかいな?」
   乙松
   「そら無理や。北朝鮮は食糧の自給自足もでけへんし、軍事力も日本の10分の1くらいしかない。ソウルを火の海にして日本海を渡るなんぞ出来るわけがあらへん」
   甲太郎
   「それにしては北朝鮮のアナウンサー、いつも大威張りで怒っとるな。たまには笑えと電話したろか」

乙松 翁







   乙松
   「北朝鮮の要求は、2つある。1つは経済・食料支援や。それは韓国も日本もアメリカも支援したるというてんのや。しかし北朝鮮はもう1つ要求出しよるねん。それはキム一族と側近を頂点とした個人独裁体制をずっと保証しろということや」
   甲太郎 
   「国民が飢えてるのに、一部の連中が私腹をこやす独裁国家をいつまでも認めろというんか。国際社会が民主化をもとめるのは当たり前のことやないか。独裁をつづけたいから、ミサイル打つとか、核開発するとか、とんでもない連中やな」
  乙松
  「一方で、北朝鮮が何しでかすかわからん状態の方が都合のいい連中もおるんやで」
   甲太郎
   「だれや、そんな不届き者は?」
   乙松
   「憲法変えたい奴らと、『ミサイル防衛構想』で大もうけしたい連中や。実際はありえないのに、北朝鮮がアメリカに向かってミサイルを撃つことを仮定し、その場合、同盟国の日本はそれを撃ち落とすべき、しかしそれは憲法で禁じられた集団的自衛権の行使になる、だから憲法を変えるしかないという理屈や。またミサイルを撃ち落とす『防衛構想』は何十兆円ものビジネスになるから日米の大企業がすすめたがっとる」
   甲太郎
   「お互い私利私欲の危ないミサイルごっこやな。そんな連中の思うつぼにならんように慎重に対応せなあかんな。そういえば、このまえ、ダイモンとかいう議員が、北朝鮮問題はあくまで平和的・非軍事的手段で対応すべきと、クールにしゃべっとったな。ほれぼれしたわ」