
2012年3月13日火曜日
2012年3月10日土曜日
絵本のすすめ37-殺さない勇気
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テイエリー・デデュー作 講談社 |
「ヤクーバとライオン」は、勇気とはなにかを問いかける一冊。アフリカの奥地の村。少年たちはある一定の年齢になると、ひとりでライオンを見つけ、槍で倒さなければなりません。そうしないと村で一人前の戦士として認めてもらえないのです。
少年ヤクーバはライオンをもとめて野山をあるき、ついに一匹のライオンと出遭います。ところが、そのライオンはすでに傷を負い、立つこともできないほど弱っていました…。
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絵本のすすめ
2012年3月8日木曜日
乱読のすすめ49-われ笑う、ゆえにわれあり
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歌う私と踊る民商会長木村さん (3月4日、岩手県宮古市) |
哲学者、土屋賢二さんは、「われ笑う、ゆえにわれあり」(文春文庫)のなかで、つぎのように述べています。
「ユーモア精神は最終的には、自分を笑うことができる能力、苦境に立たされても笑うことのできる能力、つまり、不幸を笑いに変える能力のことであろう。…窮地に追い込まれたり、死に直面したとき、冗談を飛ばせるかどうかが、人間性を評価する有力な基準になっているように思われる」
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乱読のすすめ
2012年3月6日火曜日
絵本のすすめ36-いじめと戦争の関係
「わたしのいもうと」(松谷みよ子・文、味戸ケイコ・絵、偕成社)は、 童話作家、松谷みよ子さんのところに届いた一通の手紙からうまれた絵本です。
「わたしのいもうとの話をきいてください」
小学校でいじめにあい、心を閉ざし、死んでしまった妹。いじめた子どもたちは、加害者としての自覚もなく、何事もなかったかのように、中学生に、高校生になっていく…。
「いじめ」をテーマにした絵本ですが、反戦を静かに語る「絵本・平和のために」シリーズの一冊になっています。その理由は…。
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2012年3月4日日曜日
乱読のすすめ48-子どもにむかって絶望を説くな
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宮崎 駿さん |
先週、函館と東京の移動時間などを利用して、今年の芥川賞受賞作二作を読みました。一生懸命書かれた作者には申し訳ないが、二作ともつまらなかった。若いころとちがって純文学はめったに読まなくなり、せめて毎年の芥川賞作品だけは目を通しておこうとおもってきましたが、もう今年でやめようかなと。
「本へのとびら」(岩波新書)で、アニメーション映画監督の宮崎駿さんは、つぎのように語っています。
「…それで、もう小説は読まなくなりました。なにがベストセラーになろうが、小説ははじめから忌避する感じで読まなかった。…流行りものを避ける傾向がありました。ベストセラーというのはしょせん文化の泡沫みたいなものだという意識があってね」
そういう宮崎駿さんをとらえたのが、児童文学の世界でした。
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乱読のすすめ
2012年3月2日金曜日
がんばれ 国家公務員
函館Nさんから頂いた絵葉書 |
先月29日午前の参院本会議で、国家公務員の給与引き下げ法案が民主、自民、公明などの賛成多数で可決され、成立しました。日本共産党と社民党、自民党の西田昌司議員が反対しました。
人事院勧告制度を無視したうえに、それを上回る賃下げを議員立法で押しつける「二重の憲法違反」です。また、大幅な賃金引下げは地方公務員など600万人の賃金にも影響を与え、民間との賃下げ競争をまねき、さらにデフレを悪化させ、内需の冷え込みを加速させることになります。
気になるのは、この間つづいている「公務員を減らせ、給与を下げろ」の異様な大合唱です。ここまでくると、社会的な「いじめ」ではないのか。マスコミにあおられて、国民の多くも「いじめ」に加担しているのではないのか。全体主義的な、きな臭さを感じます。
国民のために頑張っている公務員もいるのです。ちょうどその日の午後、被災地のためになる案件をもって、国税庁の役人がわたしの部屋をおとずれました…。
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おもったこと