2011年11月16日水曜日

国会議員の「品格」

絵・あべ弘士







  いっとき、「**の品格」という本がはやりました。
   あまりに世の中が乱雑になってきて、礼節や気品というものが見直されるようになったのでしょうか。

   もとより、国会議員に「品格」など期待されていないのかもしれませんが、きのうの参院予算委員会の総括質疑(NHK放映)での自民党議員の質問は、あまりに品位に欠け、聞くに耐えられないシロモノでした。

  大臣の答弁の言葉尻をとらえたり、通告もせずに突然、細かいことを聞いて困らせる。質問というより、ねちこいいじめを見ているようで、胸が悪くなりました。

  もっと堂々と天下国家を論じることができないのか。

  きわめつけは、マルチ商法で話題の山岡消費者担当大臣への攻撃。事実の証明もなしに、「この人、怪しい!」と、テレビの前でヒステリックに叫ぶだけ。


   国会議員には、議院で行なった演説、討論などについて、院外で責任を問われないという「免責特権」があります。名誉棄損などで訴えられることはない。だからこそ、誹謗、中傷は避け、事実にもとづいた追及と節度が求められます。


   与党だったときの自民党は、正面から対決する相手でしたが、もう少し大人の存在でした。