高校時代、猛烈な読書家の友人がいました。かれの読書術は、つねに三冊の本を持ち歩き、交互に読むこと。一つの本ばかり読んでいると集中力が途切れるが、他の本に替えると気分が変わり、また集中して読書が続けられるのだと。
社会人になってから、かれの言葉をおもいだし、いつもカバンのなかに三種類の本をいれて、持ち歩くようにしています。一つはいま目の前の仕事に関係するもの、二つは仕事に直接関係ないが、世の中全体を語るような本、三つめは、推理小説でも歴史小説でもエッセイでも、とにかくそのとき読みたい本。
たしかに、三種類を交互に読み進めていくと、読書に飽きがこない。
ただ、推理小説などは徹夜してでも読むのに、小難しい本はたんなる寝酒がわりになることも。
三冊の本の内容がこんがらかってしまうに至っては、まさに乱読です