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富増章成 さくら舎 |
愛媛県の松山空港で、時間つぶしにとおもって買った一冊。読んでみると、意外におもしろかった。
たしかに深夜、車がまったく通らない道路を赤信号で待たされているときほど、不合理な気持ちにさせられるときはありません。
だれもが、「渡ってしまおうか」「いや、渡らずに待つべきか」と一瞬ためらい、ある人は『ばかばかしい、渡っちゃえ』と歩きだす。またある人は『やはり信号を守るのはルール』と青になるまでガマン。まわりで見ている人がいるかいないかによっても、その判断が変わるかもしれません。
哲学者の富増氏はさらに、「どんなときもウソをついてはいけないか?」「全体の幸福のために一部は犠牲になるべきか?」「ゴミの分別はきっちり守るべきか適当でいいか?」などのテーマを哲学史をまじえながら解説します。かといって、読者に答えを教えてくれるわけではありません。
著者が言いたいのは、なにが「真実」で、「正しいこと」なのか、誰かが言うから何に書いてあるからと鵜呑みにするのではなく、つねに自分の頭でチェックできる力を身につけよう、ということです。
ときは総選挙目前。今日の「テレビタックル」では、元財務官僚の高橋洋一氏(橋下徹「維新の会」のブレイン)が、「TPP参加は『合コン』に行くのと同じ、行ってから相手と付き合うかどうか決めればいい」と、妄言を吐いていました。
TPP参加は、「合コン」どころか、結婚に等しい。それも最初から条件の不利な結婚。結婚後は相手(アメリカ)からさらに無理な要求をされ、離婚も許されない。そんな結婚、断るのがあたりまえではないでしょうか。
これから投票日にむけて,ますます、「面倒くさいから、赤信号なんか渡っちゃえ」のノリで、政治家や評論家の短絡的な発言が横行するでしょう。富増氏のいうように、なにが本当のことなのか、自分の頭で見極めていきたいものです。
深夜といえば、ひさしぶりに「朝まで生テレビ」(12月1日未明)に出ることになりました。
出席者は『赤信号オーライ』の「論客」ぞろいだとか。
※なお、総選挙が終わるまで、本ブログは休ませていただきます。
みなさま、お元気で
大門拝