2012年7月2日月曜日

小沢流の怪しさは

栃木県 奥日光・戦場ヶ原 
湯川ぞいに咲くレンゲツツジ









   本日、 民主党小沢グループのうち、衆院議員38人、参院議員12人が離党届を提出。 民主党が分裂しました。

   午後4時すぎ、参議院議員会館12階の男性トイレ。民主党の重鎮で大臣経験者のAさんと、離党届を出した岩手県出身のYさん、そして私の三人が一緒になりました。

   Aさんは、連合労組出身、旧民社党系で、消費税増税には賛成。過日の民主党議員懇談会では激論の仕切り役をつとめました。Yさんは、比例区選出ですが、元岩手県議で、地元の面倒見がいい人です。

  Aさんは、 「やあ、どうも」と私に声をかけましたが、Yさんのことは無視。つい昨日まで同じ党だったのに、急に他人の関係です。冷たいなあとおもいました。
   Aさんが立ち去ったあと、ちょっと悲しそうなYさんに、激励のつもりで「大変ですねえ」と言うと、「消費税増税なんて、やっぱりおかしいですよ」と真剣な表情で応えます。それから少し立ち話。「被災地では増税なんてとんでもない」など、意気投合しました。

   増税反対の国民の強い声が、民主党分裂のきっかけになったことは事実でしょう。
   ただ気になるのは、小沢氏やその側近が「反増税、反原発を掲げれば選挙に勝てる」と豪語していること。
   3年前も、「小沢民主党」は、貧困と格差の広がりをとらえ、「生活第一、格差是正」を掲げて選挙に勝ちました。にもかかわらず、政権についてから(小沢幹事長のときをふくめ)民主党はほとんど何もしなかった。
   この間の小沢流の怪しさは、選挙に勝つためなら何でも言う、勝って何をするかより、勝つこと自体が目的化しているところにあります。個々の議員や候補者がそのための駒にすぎないとしたら、Yさんも、「ヤワラちゃん」もかわいそう。

  







   当面、民主党を離党した人たちとは消費税増税反対の一点で協力することがあるかもしれませんが、たんに選挙目当てでなく、増税阻止のためにとことん国会で闘いぬいてほしいとおもいます。