2011年12月17日土曜日

官僚もいろいろ








   国会にいると、いろいろな官僚のみなさんと出会います。

   たしかに、庶民の気持ちなどわからない、せまい視野とせまい人格の持ち主が多い。なかには、日本語がつうじないひともいます。うまれつき変人だったわけでもあるまいし、霞が関の風土がそういう人間を造ってしまうのでしょうか。



   先日も、原子力保安院のM担当官に、北海道の泊原発周辺の活断層にかんする資料を出すように求めたら、「出せません」の一点張り。
     M担当官は、いぜんも、資料を隠そうとした前科のある人です。いつもおどおどしながら、そのくせ必死に、何かを守ろう、守ろうとします。
    「なぜ、あなたはいつも不安な目をしているのか。こころの中に活断層でもあるのか」と問いただすと、かれの薄いひたいから、タラ~リと汗が流れていきました。
   あれだけの大事故をおこしても変わらない保安院の隠ぺい体質に、寒々としたものを感じます。

   数は少ないが、世のため人のために働こうという気概をもった官僚もいます。

   中小企業庁のF担当官は、被災中小企業を救おうと二重ローン対策で大奮闘。この間も被災地に入ったきりです。ときどき、メールで悪戦苦闘の近況報告をもらうたび、胸が熱くなります。

   貸金業法改正のとき、サラ金被害から人びとをまもるため、規制強化にがんばった金融庁のU担当官は、そのあと海外赴任をへて、いまは財務省の主計畑に。かれのような人が、いつかトップになれば、財務省も少しはよくなるのではとおもいます。

   こういう官僚に出会うと、意気に感じて、うれしくなります。

   マスコミが誘導して「公務員を減らせ」のバッシングが続いていますが、日本はもともと公務員が少ない国。 問題は、数ではなく、質。ほんとうに国民のために働く公務員になってもらうことです。その責任は、政治家にあります。