2011年6月17日金曜日

絵本のすすめ2-おばけのてんぷら



   大震災から三か月。被災地の避難所は物資の供給や食事は改善されてきているものの、気になるのは子どもたちのことです。家族や家をうしなった子どもの心の傷はいかばかりでしょう。
   震災後、笑わなくなった子ども、いまも津波の恐怖におびえる子どもがたくさんいます。
避難所では、一人で絵をかく子どもが増えているそうです。こわかった体験やこれからの不安を自分だけの世界に閉じこめてしまうことが心配です。

   四月はじめ、子どもたちが少しでも明るくなれるような絵本を選び、友人のボランテイア団体をつうじて被災地に送りました。

  そのうちの一冊「おばけのてんぷら」(せなけいこ・ポプラ社)は、
  ウサギのうさこちゃんが、おばけをてんぷらにして食べそうになるお話です。「こわいおもいなんか、てんぷらにして食べちゃえ」と、子どもたちに伝えたいと思いました。